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紗智華ノンフィクション〜話題の「ブルーボーイ事件」を観て自分の人生を振り返った編〜

皆さま、ハッピーThursdayでございます。

先日、話題の映画『ブルーボーイ事件』を鑑賞してまいりました。

最初は「お世話になっている真田怜臣さんが出演されているから観てみよう!」と推し活気分で観に行きましたが、最終的には自分の人生を振り返るほど心を動かされました。

トランスジェンダーが題材となっている映画はもうたくさんありますね。

それでも、ここまでリアルに当事者の気持ちが描かれている作品は無いのではないでしょうか。

刺さる、刺さる、刺さる

性別適合手術の歴史に関しても知ることができる本作。

時代背景は戦後なのに、今にも通ずる当事者の葛藤模様が本当にリアル。

映画を観に来たはずなのに、映し出されているのはドラマでも作り物でもない現実で、本当に気持ちが辛くなってしまう場面が多々ありました。

自分が傷つかないために蓋をしていた嫌な思い出を何度も何度も掘り返されているかのような、そんな感覚。

刺さりまくりよ。

できることなら、企業や学校の授業で取り上げて欲しいくらい。

当事者じゃなくても、当事者の気持ちが汲み取りやすい内容なのではないかと思います。

それでももう一度観たい

感情が動きすぎたのか、エンドロール中は放心状態。

その後もしばらく余韻から抜け出せませんでした。

悲しい気持ちにもなりましたが、それと同じくらい作中の彼女たちに親近感?のようなものを抱きました。

確かに彼女たちはそこにいた。

時代は違えど、LGBTQという言葉が広がれど、そこにはかつての私と同じ悩みを持った彼女たちがいた。

また彼女たちに会いたいなと思える素敵な作品でした。

当事者の方は元気な時に観に行った方がいいかも。私は元気なのに3回泣きました。

絶望の中に希望を見出す

自分が持って生まれた性別に疑問を抱かない方が圧倒的に多い中で、心と身体の性別が一致しないトランスジェンダーの気持ちが理解できる人なんて本当の意味ではいないのではないかと思います。

当事者の気持ちは当事者にしか計り知れないもの。

自分とは考え方や価値観が違うたくさんの人々と共存していく中で、諦めが必要だった私の人生。

それでも、絶望の中に希望を見出して生きてきました。

幸せは自分の中にしかないものだから。

自分が満たされていなければ、人からの恩恵を素直に受け取ることすらできないじゃない。

大人になった私に性別の悩みというものはもう無いに等しいですが、一当事者として、当時の自分を今一度抱きしめてみようと思えました。

ありがとう、ブルーボーイ事件。当事者じゃない皆さまにも絶対に観ていただきたい。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます⭐︎

それでは、皆さまの虹色カラー人生にサチあれ!

サチハナ リンでした^^